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2013年5月

2013年5月 5日 (日)

短詩の解説

止まる進むまた止まる 恋も電車もそんな調子
姪の作品を私の視点から解説してみる。
贔屓目ではなく非常によく出来た短詩。
「電車」という物質的なものに、「恋」という抽象的なものの対比で、
しかも謎掛けのような手法で書かれている。
電車と掛けまして恋と解く、
その心は、止まる進むまた止まる。
と言うような具合だ。
また、さらに、
「止まる進むまた止まる」
と言う言葉が奥深い。
電車とは「進む」べきものであるにも関わらず、
あえて「止まる」と言う視点でとらえることにより、
新幹線のような「都会的」でしかも速度の「速い」ものではなく、
いかにもゆったりとした、
田舎の陽だまりを走る各駅停車の電車を連想させ、
さらに、淡い幼い恋心を見事に表現している。
また、驚くことに、
「そんな調子」
と言う、チョーいい加減な言葉を使うことにより、全体をアバウトにまとめ上げている。
これが、
「恋も電車もよく似ている」
では、人々の共感は得られない。
それを、
「そんな調子」
とすることにより、
これっぽっちでも
「まあまあそんな感じ」
と、共感する部分がある人を、根こそぎ巻き込むといった、言わば
飛び道具的な使い方をすることによってその威力が発揮されている。

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