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2010年10月

2010年10月24日 (日)

霜始降(しもはじめてふる)

霜始降(しもはじめてふる)
霜始降(しもはじめてふる)
小雨。
少しひんやり。
昨日、暦は二十四節気の一つ霜降を迎えた。
雨が降り出すまでは騒がしかったヒヨドリのピーちゃんも、
降り始めてからは声をひそめている。
木陰に隠れて、肌寒さを感じているのだろうか。
小雨にまじって秋風が吹く。
深呼吸して土の香りを感じる。
秋風には別名がある。
古人は季節に色をつけた。
春は青。
夏は朱。
秋は白。
冬は玄(くろ)。
感性豊かな古人はその白を透明とし、「素風」「色なき風」と呼んだ。
美しい呼び名の風は、雨を強くし、
松風庵を霧に包み込んだ。
下界と切り離される瞬間である。
冷たい雨も木々には大切な存在だ。
この季節、姫榊は濃紺色の実をつける。
いまはまだ小さな黄緑の実が次々と育ってくる。
鳥達はそれをついばむ。
豊作に向けての雨。

記録的な暑さだったこの夏も、
彼岸を境に気温を下げた。
「霜降」とはよく言ったものだ。
やがて楓蔦黄(もみじつたきばむ)七十二候を迎えれば、
一気に晩秋が始まる。

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2010年10月11日 (月)

ノーベル平和賞の行方

「国家政権転覆扇動罪」
仰々しい罪名で今年2月に有罪判決をうけて、現在投獄されている「劉暁波」氏にノーベル平和賞が授与された。
このニュースは世界に対して、大きな波紋が広がっている。

劉氏は天安門事件など、中国の民主化運動に参加し服役。
その後も国家権力に屈することなく民主化運動を行ってきた。
しかし、中国政府は
「国家政権転覆扇動罪」
とし投獄した。

その劉氏の命掛けの行動をノーベル賞委員会は評価した。
同委員会は授賞理由に、
「中国における基本的人権確立のため長期にわたる非暴力の闘争を行ってきた」
ことを挙げた。

中国政府は劉氏を罪人とする一方、
ノーベル賞委員会始め、いまや世界の国々が、
中国政府に「誤り」を指摘する格好になっている。
妻の劉霞さんも自宅軟禁状態にあり、
また中国国民にも、劉氏の受賞報道が規制されているという。
命を掛けた「人」としての意地を神は見逃さなかったというところだろう。
その「神」とは、共に天安門事件で戦って、命を落とした方々の魂かも知れない。

今後、中国政府は、あらゆるものを警戒しながらこの中国初の「ノーベル賞」を揉み消してしまうのか、
はたまた、劉氏の活動を苦々しく思いながらも認めるのか注目したい。

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非常事態に笑顔でピース

チリの炭鉱事故の救出が、ようやく始まる。
当初の予定より1ヶ月あまり短縮しての救出である。
ハッピーなニュースにホッと胸をなで下ろす方もおられるのでは。

650mくらい地下を短期間で掘ったのも凄いが、
何と言っても閉じ込められた作業員の明るさだ。

事故当初、
「救出されるのは3〜4ヶ月後」
と知らされたときはどんな気持ちだったろう。
にもかかわらず、モニターカメラには笑顔でピースサインだ。
決してパニックになることもなく、落胆することもなく、
いつの場合も、
そして今日に至るまで終始、笑顔でピースだった。
この姿には脱帽する。
彼らの笑顔に、身内の方は救われたことだろう。

非常事態にパニックにならず、笑顔でいられる、漫画かドラマのような現実に大拍手を送りたい。

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2010年10月 8日 (金)

竹鶴

最近、「竹鶴」にハマっている。
と言うより、「竹鶴」を飲んで改めて「ニッカ」にハマっている。
Japanese Whisky のなんと綺麗なことか。

学生の頃、大学近くのBarでバイトしたのをきっかけに、「スピリッツ」や「リキュール」に興味を持った。
酒類の豊富な店なので、50種類以上のシングルモルトウイスキーを「味見」した。
おおざっぱにスコッチを紹介してみると、
スコットランドのスペイ川を境に、
ハイランド地方、
ローランド地方、
そして、半島のキャンベルタウン、
島のアイレイと、
粗っぽく分けるとこんなところだ。
味はと言えば、
口に含んだ時に、「カーッ」とするハイランド。
まろやかな舌触りのローランド。
キャンベルタウンとアイレイは海に面してるために、途中工程の燻す草が海藻などが使われる。そのために、香がきつく薬品ぽい。
そんなに繊細でない私の舌にもそれぞれの「特徴」がわかった。

その頃、
「ニッカ」はこれらの特徴を活かした「シングルモルト」を出していた。
そのまま「シングルモルト」として飲んで良し、
ブレンドして好みの「バッティドモルト」として飲んで良し、
とさらに興味を掻き立てられた。

それ以来、ウイスキーと言えば「モルト」と言う具合だ。
ニッカでは「All Malt」や「Malt Club」を愛飲していたが、久しぶりに「竹鶴12年」を口にした。
衝撃の一言。
12年の口当たりではない。
ズラッと並ぶ国産ウイスキーの中で比較的安価で手に入るニッカウイスキーではあるが、
品質は郡を抜いて良いと感じる。
それから、Japanese Whiskyの父と呼ばれ、サントリーの技術者であり、ニッカの創始者「竹鶴政孝氏」について調べた。
調べれば調べるほど、氏の情熱を感じ、
「この品質でこの価格はWhiskyに対する情熱」
と言えるだろう。
氏は酒類の中で一番安価な「HIニッカ」を愛飲したと言う。
「一番安い物が一番旨く飲みやすくなくてはならない」

最近の私のお気に入りはと言えば、
アルコール度数を37゜に抑えた「Clear Blend」だ。ディスカウントショップでは1ボトル1000円以下で手に入る。
僕はこれ1ジガーに水ではなく数滴のソーダを垂らす。そうすれば一気に香りが開く。

世界のWhiskyの中で、
Japanese Whisky と言えば「ニッカ」が出てくる。
ドラマはまだまだあるニッカ。
味わいながらドラマを楽しんでみてはいかがか。

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