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2009年7月

2009年7月24日 (金)

虫の最期が告げるもの

虫の最期が告げるもの
小さなお葬式。
自然界では、
虫たちのような小さな命は、
こうして、丁寧に土に還される。
蟻が寄って来て、
群がって・・・
と、一見残酷な風景。
が、これは大切なこと。
沢山の蟻が寄ってきては、
自分の何倍もある虫を丁寧に解体する。
そして、それと同時に土をかけていく。
地道な作業。
虫の身体半分くらいが土に埋まる頃、
お葬式は終わる。
後は硬い甲羅部分のみを残し、
全て蟻達が片付けてくれる。
やがて風が吹けば、
そこには何も無くなる。
誰の記憶にも残らない。
何の変哲もない出来事の一つ。
大きな動物の死も例外ではない。
綺麗に白い骨だけを残し、自然へと還る。

彼等の意識の中、
誰かの役に立つとか、
立たないとか、
そんな意識は無いだろう。
それは人間から見た勝手な判断基準に過ぎない。
虫にしろ、
動物にしろ、
蟻にしろ、
次の誰かの餌になるとは思わない。
綺麗に片付けようとは思わない。
しかし結果、
最後の肉片一つまで綺麗に片付けば、
その死は無駄ではなく、
何かの役に立ったのだと思いたい。

今の世の中、
生きてる価値がないだとか、
世の中が嫌になっただとか、
そんな自暴自棄になったなら、
人知れず自然の中で幕を引けば良い。
その瞬間、
その人の死は、
最後の肉片一つまで、感謝の対象となる。

しかし、
そんな悲しい感謝のされ方ではなく、
何かの役に立つことはいっぱいあるんだと虫は告げる。

その役に立ち方は、
綺麗にしようとして、
蟻は肉片を運んだのではない。
自分達の仕事を全うした結果、綺麗になったのだ。
一生懸命、そういうものかも知れない。

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2009年7月17日 (金)

「型」と「個性」(エッセイ)

大阪駅改札を抜ける。
阪急電車に乗り換えるのに人混みの構内を歩く。
当然の事ながら、
構内を歩くのに規則は無い。
縦、横、斜め、ジグザグ・・・
思い思いに歩く人達。
歩きにくい。
空いているスペースを見つけては、
歩こうとするが、突然現れた人にぶつかりそうになる。
見方を変えれば、
僕もその中の一人。
悪気はないが、無意識に誰かの邪魔をしているのだろう。

「自由」
を形にすればこんなことではないだろうか。
誰もかれもが、「自由」を主張する日常。
しかし、
「自由」とは
「何でもOK」
と言う意味ではない。
必ずルールが存在し、
その上での「自由」であらねばならない。
少なからず、
日本人は「自由」の使い方が下手なように感じられる。
と言うのも、
万葉の時代より、この国には必ず「型」と言うものが存在する。
武術、芸術、音楽、茶道、華道、書道・・・など。
先ずは「型」の習得から始まる。
しかし、
それだけではいけない。
「型」を習得した上で、さらに「オリジナリティ」が必要なのだ。
確か音楽家の故・斎藤秀雄さんの言葉にこんなことがあったと思う。

「先ず、型に入りなさい。そして、その後、そこから抜け出しなさい。」

簡単な言葉だが、奥深い。
「型」に入ることは簡単なことだ。
他人と同じことをすれば良い。
しかし、
抜け出すのは難しい。
「型」が無意識で出来るようになった上で、
さらに
知恵と発想で習得した「型」を応用して行かねばならない。
他人と同じでは意味が無いし、めちゃくちゃではお話にならない。
「自由」とは、
「確かな基礎」の上に作られた心地良い発想ではないだろうか。

いまの義務教育はどうだろう。
「型」と「個性」の主張に、どちらつかずの状態に思える。

中には個性豊かな人もいて、しかも基礎もしっかりしている方もたくさんいる。
しかし、
本来、日本人は下手なのだ。
体裁を気にするための「個性」を主張しても、いざと言うときには頼りない。
休日が多ければ、何をして良いかわからない。
決められたマニュアルを捜すハメになる。

つまり
日本人にとって「型」とは、
個人に合った「個性」を最大限に活かすための無数のバリエーションの集大成なのではないだろうか。

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2009年7月 1日 (水)

カケス来山

病院へ行くため今朝はゆっくり。
とは言っても、
普段通り6時に起きる。
庭観察。
林の奥から、
「ジェ〜ジェ〜」
と、しわがれた声が響く。
と、その後、
「ピィ〜〜、ピィ〜〜」
と、けたたましい声。
ヒヨドリのピーちゃん家族が何羽かで対抗している。
しわがれ声の主はカケス。
カラスより一回り小さく、灰色っぽい身体に青い筋が一線。
美しい鳥である。
しかし、
カケスは、木の実を食べたりするが、他の鳥のヒナも狙って食べたりする。
それにピーちゃんよりも一回りも二回りも大きい。

「ジェ〜ジェ〜」
「ピィ〜〜、ピィ〜〜」
のやり取りが数分続く。
そして静寂。
仲良しになったのか?
天神山に、たまにくる危険鳥を追い出したのか?
どちらにせよ、
ヒヨドリのピーちゃん家族は山の安全を重視する。

危険鳥には警告を、
シジュウカラなど騒がしい鳥にも警告を。
ピーちゃん家族は・・・
忙しい。

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