« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »

2008年11月

2008年11月 3日 (月)

万両色づく

万両色づく
霜降(そうこう)を過ぎ、一気に晩秋から冬支度が始まる。
鮮やか色の梅の葉が、
次々と枝を離れる。
渇いた風に、
時折、
女郎蜘蛛の巣が光る。
あたかもそれは、
宝石、オパールのかけらが宙に舞う様。

日中とは比べものにならない朝の冷え込み。
静寂。
微かに葉が落ちる音。
息を潜める木々。
切り裂くヒヨドリの声。
一声、二声。
自分もその緊張の中に同化さようとしてみる。
しかし、
同化させることはできない。
人間はいつしか大切なものを見失い、
自然界と決別し、独自の道を歩きだした。
結果、
独自の世界に答えは見つからない。
いかにすれば、
自然は心開き、私達人間を受け入れてくれるのだろうか?
僧の荒行の様に、山谷を駆け巡るのが良いか?
そうか、
俗世に生き、ひとしきり苦労をした時に一瞬、なのか?
いずれにせよ、
凛として、張り詰めた空気の中、
私達の入り込む余地はない。
いつの日か、
自然界はまた人間を受け入れ心許し合えるだろうか?

自然界からのエール、つまりこれが答えだと言わんばかりに、
今年も万両の実が色づき始める。


万両の花言葉:
陰徳(知らないうちに多くの人に幸せを与える)
徳のある人

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年10月 | トップページ | 2008年12月 »