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2008年9月

2008年9月30日 (火)

永遠にあなたのもの

永遠にあなたのもの
永遠にあなたのもの
可憐。
そんな言葉が似合う。
薄紫の小さな花。
華奢な背丈は25cm程度。
空への憧れは人一倍。
花びらは、
小さな翼を広げ、
精一杯飛び立とうとしているかのよう。
それは、
誰かへの想いを風に乗せ届けんがためなのか。

夏鳥ホトトギス。
もどかしい想いは
秋に咲くこの花に、
その姿を真似させた。
一刻も早く、
誰かにこの想いを届けんがため。
杜鵑草(ほととぎす)
か弱い花に秘めた強い決意。
永遠にあなたのもの。


杜鵑草の花言葉は、永遠にあなたのもの

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2008年9月29日 (月)

天界に咲く花

天界に咲く花
天界に咲く花
天界に咲く花
秋を彩る。
高く薄水色の空。
たわわに実る稲穂の黄金色。
空だけでなく、全てを朱く朱く染め上げる夕焼け。
赤蜻蛉、アキアカネ。
そして、
彼岸花。
その昔、
田んぼの畦(あぜ)やお墓に植えられた。
大切な作物、そして大切な魂を獣から護るため。
なのに、
花の色は血の色。
幽霊花。
死人花。
地獄花。
毒花。
痺れ花。
人々はそう呼んだ。

しかし、こうも呼んでいる。
曼珠沙華。
サンスクリット語で天界に咲く花という意味。
めでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる。
鮮やかな紅に秘められた想いは悲しい。

坂本に、わずかに残る鮮やかな曼珠沙華群。
これだけ群生してるのは、いまではそう多くない。
この小さな棚田に、
この棚田だけに残る古人への想い。
その想いに触れた時、どこか懐かしさを感じる。
悲しみと、悲しみから喜びを期待する想い。

曼珠沙華。
秋の彩り。


曼珠沙華の花言葉は、悲しい想い出

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2008年9月10日 (水)

天使の梯子の昼下がり

晴れ。
昼下がり。
雲間から天使の梯子が伸びる。

あちこちで見かける稲刈りの様子。
コンバインで一気に刈り入れる。
と言っても広がる田園風景。
一日で刈り入れは終わらない。
重労働である。
でも、
それを癒すかのように、コンバインの後ろを
カラスが、スズメが、イカルが、おこぼれをついばむ。
その姿が愛らしい。
食べるに夢中。
おしゃべりに夢中。
いつもは縄張り争いのくせに、この時ばかりは仲良くおしゃべり。

子供の頃、
刈り入れ後の田んぼはワラが敷き詰められた特別なグランドになった。
野球。
刈り取られた稲株はイレギュラーバウンド発生装置。
大勢で、大声で、泣いたり、笑ったり。

今は・・・
鳥達が自由に。
子供の姿は見えない。
何かが違う。
何がが変わった。
少しずつが大きく。

やがて
野焼きが始まる。
これもダイオキシン発生のため一部規制される。
何かが違う

でも、
立ち込める煙り、
漂う臭い。
何とも言えない香ばしい香り。
これだけは変わらない。

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2008年9月 9日 (火)

片想いの花

片想いの花
片想いの花
トパーズ色の風を受けて、薄紅の花。
裏庭に、ひっそり。
古来より和歌、俳句にその名を残す。
秋海棠(しゅうかいどう)
花言葉は片想い。
ハート形の葉で秘めた想いを語る。
うつむき口を閉じ、
全身を薄紅に染め、
恥じらうその姿は可愛いらしい。
そこへ
雨粒の一つ二つ。
はかない想いの涙なのか。
氷雨に打たれ、時を待つ。
細い、細い雨。
土の香りが立ち込める。
裏庭に、ひっそり。
うつむき
、口を閉じ、
暖める想い。

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2008年9月 7日 (日)

秋海棠の案内

秋海棠の案内
秋海棠の案内
秋海棠の案内
中秋。
この時期、松風庵には自己主張するような花はない。
静かな風の季節。

ただ、もう一週間もすれば、今日花ひとひらほころんだ萩が、
「これでもか」
と言わんばかりに咲き誇こる。
それを受けてススキが狐の尻尾のような穂を出し、その陰に隠れるように煙筒草が咲く。
一気に晩秋の紅葉へと加速する。

こんな日は、窓を解放し、林を抜けてくる風にほんのひと時。
普段、忌み嫌い人の都合で「退治」と称しては殺してしまう虫達にも、何も思わない自分がいることに気づく。
でもそれは、万葉の昔より自然とともに生きてきた、日本人の極当たり前な心境ではないだろうか。
いつの頃からか日本人は自然と決別し、清潔さを気にするあまり、害虫害獣を駆除し始めた。
虫や獣が発するメッセージは、コンクリートやアスファルトの上では気づかないことが多い。

街中、ほんの少しでも緑を感じるところを見つければ、目線を落とし、小さな小さな世界を見つめてはどうだろうか。
それこそが、かけがえのない大きな世界だと言うことに気づくかも知れない。


写真の花は秋海棠(しゅうかいどう)
花言葉は片想い・繊細

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