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2008年2月

2008年2月22日 (金)

驚き幻の店 完結編

「お待ちどうさま」
おばちゃんがラーメンを持って来た。
「ん!?赤味噌?赤だし?しかも、葱など何もない、素ラーメン。富良野ラーメンはこんなんなんや」
単純に思ったことを否定させるのに、5秒とかからなかった。
「頂きます!」
口の中に広がる何の味?
こ、こ、これは・・・
お湯に赤味噌溶いただけ!ダシが無い!
味噌汁すら成立していない(┬┬_┬┬)
味は・・・塩辛い!
初めての出来事に頭の中パニックのところへ、おじいちゃんの言葉が!
「どや?旨いか?」

友人M氏が声を上げた。
「か、辛い」
その言葉を発した次の瞬間、のれんの向こうのおばちゃんが、目を疑う行動にでた。

水の入ったグラスを手に飛び出して来た。
「ごめん、辛かった?あなた辛いの?」
「ザァー」
最悪や。
隣りでM氏は2口目を含み、
「おっちゃん、おっちゃん・・・」
「何や?」
「これ」
「ん?何や?」
M氏は口の中からラーメンのビニール袋を取り出した。
悪夢の様な時間が過ぎて行く。
おばちゃんいわく、
「ごめんね、私ラーメン作ったことないの。」
「ガ〜ン(>_<)」
確かに、この店でラーメンを作ってたのは、亡くなったお婆さんらしい。でも、でも・・・・

やはり頑張って3口が限界。
「おっちゃん、おおきに 」
有り難くないはずなのに、ついうっかりみんな言ってしまった。
そこへさらなる追い撃ちが!!
「ほな、玉子ないさけに、一人250円が200円でええわ。」
「高ぁ〜っ(>_<)」

4人は200円で恐ろしい出来事を買って行った。

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驚き幻の店 その3

外は雪が降りしきる。
店の中は、さっきおばちゃんが汲んで行った金だらいのお湯が、微かに音を立てる。
僕と、大阪から来た友人(Y氏)2人は、この店のビギナーで狭い店内を見渡す。
僕は何気なく手にとった商品「京あられ」を見て暫くフリーズした。
Y氏は「どないしたんですか?」と聞いてきた。
僕は商品を彼の目の前にそっと差し出し、震える指で賞味期限を指した。
次の瞬間!!
Y氏は、「お〜っ!」と叫びそうになるのを、慌てて手で口を塞いだ。
賞味期限を見た2人は息を飲んだ。
「3年前に終わってる」
冷静になれば、日焼けして色褪せた袋自体がそれを物語っている。
2人は隣り、その隣りと「おみやげにどうぞ」と書かれた棚の商品を次々と手にした。
2年前、4年前、3年前、1年前・・・賞味期限全敗である。
まさか、これもか!
食パンを手にとった。
さすがにこれは透明の袋に、腐れば変色するとあり、期限の2日オーバーであった。
2人は声を揃えて、こともあろうに出た言葉は、
「これまだマシやな」
感覚が麻痺している。
頭が錯乱状態の2人をよそに、おばちゃんがラーメンを持って出て来た。
この後に体験する笑劇的な出来事を4人は知らなかった。

つづく

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驚き幻の店 その2

おばちゃんはのれんの向こうで、ラーメンを作り始めた、ように見えた。
「おじいちゃん、ちょっと来て」
「なんや」
「な、どうやって作るの?」
耳を疑う会話が〓
「これはな、煮込めば煮込む程旨いんや!」
ほんまかいな?!
暫くして、またおばちゃん、
「おばちゃん、ちょっと来て」
「なんや、今度は?」
おじいちゃんはのれんの向こうに消えた、次の瞬間!!
「一人待ってもらわなアカン!」
「何でや?」
「玉子腐ってるわ」
ザァー!!
ラーメンを捨てるのが、のれん越しに見えたのであった。

つづく

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驚き幻の店

寒くなれば思い出す。
幻の店。
15年くらい前の雪の降りしきる寒い日の出来事。
地元ケーブルカー乗り場近くに、その店はあった。
僕はあまり行ったことがなく、友人が店近くの高校に通っていたこともあり詳しかった。
その店は学生相手にインスタントラーメンをアレンジして安くて食べさせてくれるらしかった。
4人で中に入った。
友人は
「おっちゃん、富良野ラーメン」
残り3人も同意した。
おっちゃんと言うよりおじいちゃんが、
「これはな、生ラーメンで煮込めば煮込む程旨いんや」
そしたら中からおばちゃんが、手鍋持って出て来て、
「いらっしゃい!」
そしてこのおばちゃんは次の瞬間、目を疑う行動に出たのであった!!
なんとストーブの上にある金ダライの中のお湯をすくって行ったのであった!!

つづく

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2008年2月 9日 (土)

泡沫(うたかた)の時

オリオン座が南中する頃、北風に手を引かれる木の葉の舞いは幽玄の世界。
時折雲間から覗く月は、そっと影を与える。
雪の絨毯(じゅうたん)は乱反射して時間を紡ぐ。
寒さは冷たさとなり痛みとなりて肌縫う。時間の間(はざま)に縫い込まれた記憶は、幾重にも重なる年月の中、魂が再生するときの小さな破片。
時空を歪める下弦の月が西に傾く。

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