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2007年8月

2007年8月17日 (金)

送り火

京都上賀茂御園橋、Dolphin′s Dreamから送り火を眺める。
御園橋は観光客で溢れ返っていた。
「橋の上では立ち止まらないように」
警察官が注意する。
逆に、
「あんたが立ってるところが一番良いところ」
言い返したい気持ちを押さえている人はたくさんいるだろう。
僕らは人込みを離れDolphinの隣の駐車場へ。
ここには人は何故かいない。
左大文字がよく見える。
さらに階段をトコトコトコ。
舟形がくっきりと浮かび上がる。
奇しくも終戦記念日の翌日のこと。
護摩に込められた様々な願いや思いの火が精霊を幽世へ導く。
いまのこの国は、先の大戦で命を落とされた方々が思い描いた姿なのだろうか。
夏が、ゆく。

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2007年8月14日 (火)

野仏

野洲から中主を抜ける。
見渡すかぎり懐かしい田園風景が広がる。
青々とした稲穂を風が渡っていくのが見える。
車を停めれば動くものは何も無い。
時が止まる瞬間である。
ゆっくりとした雲の流れに合わせて、再び時が流れ出す。
ジリジリと照り付ける陽射しが背中を焼く。
ドライなトニックを一口。
懐かしい日本の風景は湖西、坂本では住宅地のため数を減らして来た。
タイムマシンなんて必要無く、少し前までは歩いて行けた過去の日本の風景。
今では車で走らなければならない。
かつては田んぼの辻に、町の辻にあった野仏の姿も少しずつ減っているように思える。
その野仏の微笑みこそ、かつての日本人の姿なのではないだろうか。

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2007年8月 8日 (水)

秋の花

立秋。
陽射しは真夏のまま暦が代わる。
濃厚色の景色が、徐々に色が薄くなっていく。
天神山は薄紫の木槿の花を咲かせ、立秋を待たず一足先に秋を装っている。
夜。
木々の合間を抜けて、胸をときめかす音が響く。
様々な、色とりどりの花が夜空を焦がしている。
湖面を渡る風に乗り、煙焼の匂いが届きそうな・・・
クライマックス、純白の花が秋の扉を開いた。

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2007年8月 1日 (水)

世の中に 山てふ山は

守山から見る比叡山は最も美しい姿を見せてくれる。
日の出時間も良いが夕暮れ時は格別。
シルエットの山が淡いグラデーションに浮かび上がる。
それに合わせて町の灯りが一つ二つ。

平安の昔、都の鬼門を守護するために開かれた比叡山。
守山の地は比叡山の鬼門にあたる。文字通り山を守る。守護する寺院は東門院(守山寺)。
地名の由来・・・一説には伝教大師が比叡山延暦寺開創の折、琵琶湖の対岸、東の端に建立した東門院を、桓武天皇が「わが比叡山延暦寺を守り給う寺」として「守山寺」と名付けられたことに起因する。

湖周道路からは美しい比叡山を見れる。
夕暮れのほんの一時だけ、対岸に家々があるのを忘れる瞬間がある。
古人が見たのもこんな景色なんだろうか。

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